「チェルシー、おい!チェルシー!」
ファンダリア王国の王子、ウッドロウがチェルシーを呼んでいる。

チェルシーとはウッドロウの弓師、アルバ・トーンの孫娘の名前だ。


ウッドロウの声だ。
ウッドロウにとってここは弓師アルバとその孫チェルシーが住んでいるところだ。

彼らが住んでいるのはファンダリアの山奥で、国境ジェノスの町が近くにある。
ファンダリアは雪が沢山降るが、ジェノスまで行くと、雪はだいぶ解けていて、
ここの門を通れば、大国、セインガルド王国に行けるのだ。

「チェルシー」
ウッドロウは何度もチェルシーを呼ぶ。
(いつものケヤキの木のところに行ってるんだろうな・・・)
彼は、チェルシーがいることが多い大きなケヤキの木の近くまで行った。
ウッドロウが探しているチェルシーは、そこで弓の練習をしていた。
矢はケヤキの一カ所に刺さっており、ほとんどずれていない。
これを見れば、彼女の弓の腕が確かだと誰でも言うであろう、というほどだ。

「チェルシー」

チェルシーと呼ばれた少女は、ピンクの髪の毛をポニーテールで結って横に半分に分けている。

「私、ウッドロウさまに会えなかったので、弓の練習で気を紛らせてたんですぅ」
話し方は、舌足らずでどこか可愛らしい。

「帰ろう、チェルシー」

ウッドロウがそう言うと、彼らは、チェルシーが住んでいる山小屋を目指して歩いて行った。

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チェルシーとウッドロウの話です♪
この二人は大好きです♪