「雪か・・・」 フィッツガルドのリーネ村出身の彼は雪をみたことがない。 写真などで数度見ただけだ。 本当の雪にさわったこともない。 ファンダリアでは、一年のほとんどが雪に包まれている。 晴れる日は一年に数日しかない。 ウッドロウはそんな王国で育った。 「スタン君はどこの出身かね?」 「フィッツガルドのリーネって村の出身です」 「リーネは温暖な気候だな」 ウッドロウは人柄がよく濃厚な人だった。 雪国の中の太陽のような人だったのだ。 「ウッドロウさんはここに住んでるのですか?」 スタンが指したのは、トーンの小屋だ。 「いや、この小屋には住んでいない。 私の師匠が住んでいるのだ」 「もしかして、アルバさんですか?」 スタンはウッドロウのことを沢山聞いていた。 寒い中の、少し暖かい会話だった。--------------------------
主人公は一様ウッドロウですが、 スタンが主人公のように見えますね(笑)