「フィリア、なんか悩みでもあるのかい?」
こんな時フィリアに話しかけるのはいつもスタンだ。
「い、いえ別にありませんわ」
「そっか。ならいいんだけど・・・」
 
スタンが立ち去り、入れ替わりにリオンとウッドロウが部屋に入ってきた。
「フィリア、チェルシーをみていないか」
「い、いえ。みてませんわ」
「ならいいのだが」
ウッドロウが部屋を出て行く。
部屋にはリオンとフィリアの二人きりだ。

 部屋に重たい空気が漂う。
フィリアは部屋のいろいろな場所をみていた。
また、リオンはソーディアン『シャルティエ』と話をしている。
「あの、リオンさん・・・。マリアンさんというのはいったい・・・」
「お前に話すことなど何もない」
リオンが部屋を出て行こうとする。
「すみません、リオンさん・・・」
「次はなんだ。全く、次から次へと・・・。
僕はお前と話している暇などない」
リオンが部屋を出て行く。

 入れ替わりに二人の少女の声が聞こえてくる。
そして、チェルシーを探していたウッドロウの声が。
「ウッドロウさまぁぁ」
(あの声はどこかで・・・)
「チェルシーさん。待ってください」
「チェルシーとすずさんだったね」
華麗な身のこなしで出てきた少女はまだ、10歳位の子供だった。
幼いくの一で掟に律して生きてきた藤林すずと、
弓師アルバ・トーンの孫娘であるチェルシー・トーンだ。

その三人が入った部屋に続々と英雄たちが入ってくる。
ファンタジア世界のクレス、ミント、チェスター、アーチェ、クラース。
そしてデスティニー世界のスタン、ルーティ、リオン、マリー、ジョニー、コングマン。
そして彼らにあこがれる二人の少女、アイラとリリーだ。
二人は小さい声で
「あこがれのクレス様がこっちをみてほほえんだわ!」
「キャー!大好きなリオン様がいる〜〜〜!!!」
とささやきあって微笑んだ。

 二人の少女は自己紹介を始めた。
「初めまして。アイラ・レンバルトといいます。
 皆さんのようなカッコよく美しい英雄になりたいです♪」
二人目の少女は
「リリー。よろしく」
と短い文章で終わった。
リリーは緊張して全然はなせなかった。
「クレスさん♥」
アイラがクレスに話しかける。

 リリーは男性と話すのが苦手だったので、アーチェとルーティ、マリーの3人で話した。
「私、実は女性だとルーティさんが大好きなんです♥」
「あたしは???」
アーチェに尋ねられた。
「もちろんアーチェさんもマリーさんも大好きですよ♪
 でも一番はルーティさんなんです」