<ルーティ編>
あたしは、一つのことでいっぱいだった。

『リオンの姉』と言うことを沢山の人に隠して、

そしてそれを自分の心の奥に封印することを……。

ねぇ。

あたしが旅に出たのって孤児院の狭い世界から出たかったからなんだ。

あそこをデルまでは世界があんなに広い物だなんて知らなかった。

でも今思えば孤児院の世界は、とても息苦しく感じる。

あたしが16歳だった時。

「マリー。レンズがたまったわ!

換金換金っと」

とかいってレンズハンターという仕事をしていた。

その仕事はモンスターの体内からでるレンズを売ってお金をもらって生活している。

だから、お金の心配はなかったけどすむ場所に困った。

今みたいに地に足をつけた生活をしているとあのころが懐かしく感じるけれど、

今のあたしの生活はとても落ち着いていて、あのころよりは良い。

そう、とても……。

あたしはマリーと出会って二年後、「運命」というか「偶然」というか、

そんな感じでソーディアンマスターたちと出会った。

アトワイトに言わせるとソーディアン同士は1000年ぶりに再会したらしいんだけど。

まぁ、それは置いといてあたしに言わせれば、

なんでソーディアンマスターがあそこまで偶然に集まったかってこと。

たまたま乗ってた飛行竜にいたスタンから始まって、

その後は……リオンだったわね。

ハーメンツの宿屋の前だったと思ったわ。

そしてストレイライズ神殿でフィリア・フィリス。

フィリアは最初違うと思ってたら結局そうだったし。

そして、ファンダリアの王、ウッドロウ。

代々ケルヴィン家にソーディアンマスターの血が伝わってたらしいからね。

出会った良き仲間たちはあたしにとっての大切な人となったわ。

でもあのときあたしはマリーがいてくれて本当の意味で救われた。

ここは海底洞窟。

剣を向けあたしの目の前に立っているのはリオン・マグナス。

あたしがアイツを倒した後聞いたのはとても恐ろしい内容だった。

言葉では言えないほどにショッキングだった。

それは……

「あたしと、リオンが姉弟だってこと」

知っててずっと利用してたこと。

それを聞いた時、あたしはマリーのもとにすぐ行ったわ。

マリーはあたしを支えてくれた。

『マリー、本当にありがとう。
まだ、リオンのことは許せてはいないけれど、
これから少しずつでも許して行けたら良いと思っているわ』

長い間ずっとそばにいてくれた、マリー・エージェントへ。

あなたへ……。