「こうやって、船の中で数日を使うのはなんだか、
時間の無駄のように感じますわ」

フィリアが独り言を言った。
部屋には通常ルーティ、フィリア、マリー、チェルシーがいるのだが、
フィリア以外は全員おのおのしたいことをしていた。

彼女はずっとストレイライズ神殿にいたので、
趣味は「祈り」や「古代史の研究」だった。

救いを求める人のために祈り、自分やその仲間が
無事に帰れるか祈り、仲間の家族たちが無事でいられるか祈り、
とにかく祈っていた。

「スタンさんやウッドロウ王は何をしているのかしら・・・。
時間もありますし、ちょっと行ってみますわ」

彼女は剣を机におくと、男性部屋へ行った。

「ちょっと入りますわ」
ノックをした後そう言うと部屋に入っていく。

部屋にいたのは、スタン、ルーティ、ウッドロウだ。
そこにフィリアが入ったのでソーディアンマスターが集まったのだ。

「ねね、フィリア。
アンタもこれしない?」
彼女が持っていたのは「剣術」というゲームだった。
「これは、なんでしょうか???」
フィリアは、知らなかったのでルーティに尋ねた。
「みてれば分かるわよ」
と言うと、
ルーティは、剣を持ちある一カ所に向け構えた。
「アンタと、ウッドロウで良いよね?
チームは」
「え・ええ。良いですわ」
そう言うと、彼女は剣を振り出す。
彼女が切っていたのは自分自身だと気づいたフィリア、
そして何も気づいていないスタン。
ウッドロウは少し寝ていたため、よく分かっていないようだった。

「ふあぁぁぁ・・・。
終わったけど、分かった?」
「ええ、だいたいは分かりましたわ。
次は誰がやるのでしょうか?」

そう言うと、スタンが立ち上がりルーティと同じことを
5分間やった。
「スタン、アンタ結構よかったわよ!
次はフィリアね」
「分かりましたわ」
彼女は剣を使う時ほとんどは晶術だったため、
むちゃくちゃに振り回していたが、
感覚がつかめてきたらしく最後の方はだいぶよくなってきた。

「・・・肩が痛いですわ。
三人ともよく平気ですわね」
三人とも、と言ってもウッドロウはしていなかった。

最後にウッドロウが立ち上がり他の三人と同じことをした。

結局、剣術に優れているのは、スタンとルーティと言うことが分かった。
フィリアは、主に晶術だったし神殿から外に出ることがほとんどなかったので、
しょうがないだろう。
ウッドロウはずっと弓をアルバ・トーンを師匠として教わっていたので、
剣が少々苦手でもしょうがないだろう。

「スタン!あたしら勝ったわよ!
じゃあ、次は・・・」
「もう良いですわ・・・。
疲れてしまいました。
あ、ルーティさん、剣の練習を一緒にしてくれませんか?
もちろん、ガルドは払いますわ」

「別に良いけど・・・一時間で、1000ガルド、
それで良い?」

「良いですわ」

フィリアは二時間ほど休憩し、剣術の稽古へ入った。
「もうちょっと、剣を上に上げてからおろした方が良いよ」
や「隙がある」など、沢山ルーティに言われていたけれど、
彼女は毎日めげずに剣術の練習をしていた。
甲板で一人で練習していることも多く、
一週間くらいたったら、
「上達したじゃない。
アンタ、もう魔神剣とか使えるんじゃない?」
とルーティに言われていた。
「それは・・・。
まだ無理だと思いますわ。
じゃあ、剣術指南書をスタンに借りて
技の練習をしてみようと思うんだけど、どうでしょうか?」

「良いんじゃない?」
ルーティに微笑まれたフィリアは、「がんばってみますわ」と言った。

「今までありがとうございました。
後伝えてほしいことがあるんですけど、
またスタンさんたちと「剣術」というゲームでしたっけ、をしたいですわ。
以前よりも、少しは上達したと思いますから・・・」

「良いわよ!」

そして、二度目のゲーム・「剣術」だ。
フィリアはだいぶ上達し、レベル的にはルーティと並んでいた。
「フィリア、凄いじゃないか!
今度、剣術指南所を貸してあげるから練習してみたらどうだ?」
彼女はスタンに言われたので、
「練習してみますわ。
クレメンテの晶術に頼らなくても戦えるようになりたいですもの」