話一つ一つがアイラにとって重すぎて。


辛すぎて。



何よりも大切な人を奪った第二次天地戦争。




そして、




生きることを教えてくれた 第二次天地戦争。




「アイラさん。入りますよ?」


チェルシーが部屋に入ってきて、アイラの思考はとぎれた。


「アイラさんは明日から警護と護衛ですね。
がんばってください。
ちなみに今日はリオンさんでしたよ」


(リオンさん……か……。
あたし本当のところ誰にあこがれてきたんだろう……。)

「分かったわ。モンスター退治とかすればいいのよね?」


「あ・はい。
仕事の内容はそんな感じです。じゃあがんばってくださいね。
お休みなさいーーー」




チェルシーが寝た後、アイラが何をしていたのかというと――


「警護……護衛……この町のために……」

と言って抜き身の剣を持って出て行ったアイラ。

何も言わず走っていく。


リオンは夜通しで監視をしているはずだからまだいるだろう。


彼女は街の入り口まで行きリオンの姿を探した。


(いない……。ってあれ?ルーティさん?)


どうやらリオンではなくルーティが監視をしていたようだ。

アイラは戻って行きチェルシーが寝ているのを確認して窓を開けた。


入ってくる風の中でアイラは寝ていた――。



そして翌日。

チェルシーが
「なんで窓が開いてるんですか?
さてはアイラさん、窓を開けて部屋の中に虫を入れようとしたんですね?」

って言った。


アイラは

「ちょっと部屋が暑かったからね」

と言った。

言葉を濁しておいたのだ。



夜中に部屋を出てリオンに仕事の内容を聞こうとしたなんて、


とても、言えないからだ。


そして、仕事に向かうアイラ。


(どうして街の近くにこんなに強いモンスターが!?)


「虎牙破斬!」


アイラは特技虎牙破斬を使用した。

だが全然効果はない。

「……爪竜連牙斬」


(……なんで効かないのよ? ふつうなら効くはずなのに……)


「アイラ! 危ない! イラプション!」

スタンの晶術だ。
また、助けられてしまった。

「ありがとうございます。スタンさん」

「このモンスターは火属性が弱点だから……。
またそう言うことがあったら呼んでくれよ」

スタンは本当にやさしい。
アイラが思っている以上に。


彼女は、また、剣を構えて立った。

別に敵がいるわけではないが、奇襲のときに安全だからだ。

(奇襲には慣れてるんだけど、やっぱりこういう仕事となったら違う……)

「モンスターかっ!」

後ろの方からそう言う声が聞こえアイラは走っていく。

(町の人が……。あたしが助けないと)

「飛燕連脚! 爪竜連牙斬!」


「あ・ありがとうございます」

「いえ、困った時はお互い様ですよ。
っていうか、なんで街の中にモンスターが?
通常はあり得ないですよね?」


「それはおそらくソーディアンがあるからでしょ?
さらに3本もあったらあいつらが襲ってきてもしょうがないわ」

その質問にはルーティが答えた。



「ルーティさん。ありがとうございます。
じゃあ、戻りますね」

アイラはそう言って走って街の門の所へ走っていった。


そこにはリオンとチェルシーがいた。

二人はモンスターと対峙していたがアイラが脇から入り、
「虎牙破斬」
で倒してしまった。


それ以降、リオンとチェルシーの警備回数は少なくなり、

アイラの方が多くなったんだとか。


ま、でも。


こんな生活がいつまで続くかは誰にも分からないのだ。


次の日には誰かが死んでいるかも知れない。


そんな世界に住んでいるからこそ、こういう仕事があるんだとアイラは思っていた。

だからこそ彼女は一生懸命がんばっていた……。